コラム:サントン人形の魅力
第4回: 細かな絵付け
サントン人形、特に4cmの小さなサイズの人形を眺めていると、よくこんなに細かいところまで描くな~と感心することがあります。 今回はそんな例を見てみましょう。 参考までに、定規を近くに置いてみました。
これは絵を描く人です。
故郷のエクス・アン・プロヴァンスの風景を描いているセザンヌがモチーフになっています。
パレットや道具箱には、何色もの絵の具が描かれています。
どの色も、1mmほどの小さな点です!
よく見ると、右手に持っている筆の先にも、ちゃんと黒い絵の具が付いています。
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さて、これは郵便屋さんです。洋服の金ボタン。これもとても小さくて直径0.8mm程の点です!
ベルトのバックルもちゃんと描かれています。
手に持っている手紙の線は、なんと0.3mmほど!
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こちらはお菓子を売る人です。 ちょっと分かりづらいですが、手に持っているお菓子の箱に「Calisson」と書いてあります。 これもほんとに細かいですね。 ちなみに、Calissonというのは、プロヴァンス地方の伝統的なお菓子の名前です。
いくつか見てきましたが、どれも、その細かい絵付けに本当に感心してしまいます。
ご紹介したサントン人形はこちら。。