コラム:木製ミニチュア飾りの魅力
第3回: 伝統のモチーフ
エルツ地方のオーナメントには伝統的なモチーフがあります。 その中の「アーチ」と「ピラミッド」についてご紹介します。 では実際に見てみましょう。
エルツ地方はドイツ語で Erzgebirge といいます。 Erzは鉱石、gebirgeは山脈という意味で、つまり鉱山。 元々は鉱山がたくさんありました。 特に銀がたくさん採れて町々は賑わいました。 鉱山の入口の上部は半円形でアーチ型になっているので、やがてこのアーチ型がこの地方を象徴する形となり、 現在のオーナメントにも受け継がれています。
上の写真のように、アーチの所どころにキャンドルが立てられるようになっているものが多いです。
ちなみに、このアーチ型のオーナメントはドイツ語でシュヴィップボーゲン(Schwibbogen)と呼ばれます。
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さて次にピラミッドというのは、写真のように上部に羽根があります。
キャンドルを灯すと、暖められた空気が上昇して羽根が回ります。
ピラミッドと呼ばれるのは、大きなオーナメントだと羽の下の部分が角錐のような形をしているからのようです。
ピラミッドもシュヴィップボーゲンもどちらもドイツでは人気があります。
当店のオーナメントも、このアーチとピラミッドをデザインに取り入れています。
ご紹介したオーナメントはこちら。。