コラム:サントン人形の魅力
第10回: ハーディ・ガーディ(1)
今回は、下記のサントン人形が弾いているハーディ・ガーディ (Hurdy Gurdy) という楽器についてご紹介します。
ハーディ・ガーディは弦楽器の一種です。古い楽器なので扱っているところはとても限られています。
今回、㈱ギタルラ社さんが運営する東京・目白の「東京古典楽器センター」へ伺い、現物を見学させていただきました。
この楽器は、元々ヨーロッパで中世ごろまでは教会や貴族が演奏するものでした。
やがて廃れてしまったのですが、その後 町の辻音楽師が壊れたものを修理して演奏するようになりました。
いまではフランスの民族音楽祭などで演奏されることが多いようです。
ハーディガーディは、時代や国によって様々な形があります。
上のサントン人形が持っているのはリュート型といって、少し大きく丸みを帯びた外観をしています。
リュート型はフランスに多いようです。
ギタルラ社さんにあるのは、「ヘンリー三世モデル」と呼ばれます。
これはイギリスに多いようです。
では実際に見てみましょう。
全体はこのような風貌です。
「鍵盤の付いたごついバイオリン」と言えなくもありません。
弦は6本あります。
さらにクランクがついています。
形がユニークで、どうもなんだかイカみたいだね~と連れ合いと話していました。
余談ですが、見学帰りにレストランで食事の際、連れ合いは何故か海の幸リゾットを注文しました。
弾き方は、椅子に座って膝の上に乗せて弾いたり、肩掛けをつけて立って弾いたりするようです。
右手でハンドルを回し、左手で鍵盤を押さえて演奏します。
上のように、蓋をあけると鍵盤の中が見ることができます。
長くなりそうなので、続きは次回に。。
ハーディ・ガーディを弾くサントン人形はこちら。。