コラム:サントン人形の魅力
第9回: 工房のマーク
食器や花瓶など陶磁器には、製作した窯のマークが底に描かれていますね。 サントン人形ではどうなっているか見てみましょう。
上の写真のように「RICHARD AIX」という刻印があります。
Richardは工房を営むご家族の苗字です。
AIXは町の名前、エクス・アン・プロヴァンス(AIX-EN-PROVENCE)の省略です。
刻印は必ず底にあるとも限らず、工房によってまちまちです。
例えば人形の後ろに入れる工房もあります。
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さてこの工房のサントン人形には、上の刻印とは別にマークがついている人形があります。
次の写真をご覧ください。3人のうち一人だけマークがあります。
お分かりになりましたでしょうか?
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ではこちらはどうでしょう?
こちらも一人だけ描かれています。
お気づきの方も多いと思いますが、どちらの写真でもパン屋さんのエプロンに工房の頭文字「R」が描かれています。 実はこれは同じ種類の人形なら全てに描かれている訳ではありません。 描いてあったり無かったりと様々です。 Richard工房では奥様が絵付けを担当されていますが、おそらく奥様のその日の気分でマークを描いているようです。
ご紹介したサントン人形はこちら。。